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「ひととせの終」の飾り供え


- 精霊燈 -


「ひととせの終(つい)」から「福分の日」まで飾る隠世の「飾り供え」の一種。燈火石(ともしびせき)が中に置かれた小さな祠のような燈。


掛けたり吊るしたり置いたりと、様々な物がある。吊るす形の物に付けられる鈴の形も燈よって様々。幹が白く木々によって色の違う葉をつける「白霊の木」が素材に使わている事が多い。


この時期に置かれた空の燈に灯をつけに来てくれる精霊がおり、その精霊を迎える為のものが精霊燈。灯がともった土地の穢れを払い、気を廻らせてそこに棲む者の安寧を願う。


精霊燈の付近には歓迎の意味合いで「入口」を模していた鏡か水盆を置き、同じく花や植物と共に果物なども置いておく。そうすると灯した後の精霊が嬉しそうにそれを持って帰っていく姿を見る事が出来る。


ひととせの始まりに、また新しい「灯」を迎える事を祝って。


 

- 戸飾り -


隠世の正月飾り。「ひととせの終(つい)」から「福分の日」まで飾る隠世の「飾り供え」の一種。


これは戸に掛けるもので、他にも様々な飾り方や物がある。戸口周りを飾り付ける事で共に過ごす相手や近隣の者達への挨拶、そして健在を表す。

戸飾りは紙や植物等から作り、場所や家によって手作りする所もあるので其々で意匠が違ったりもする。「福分の日」に開かれる「福ノ市」と共に御焚き上げをしているので、その時に火へとくべる。


ひととせの始まりに、また新しい「灯」を迎える事を祝って。


 



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