「今日は俺が主役！」
「そうだな、今日はハロウィンだな！ということで『お菓子orお菓子！』お菓子をよこせ、じゃないとその頭もぎ取ってパンプキンパイにするぞ、ジャック！」
「主役からお菓子を巻き上げるな、そして『イタズラ』がどこかに消えてるぞミツキ。どっちかというと驚かすモンスター側だろ、俺も君も」
「モンスターがお菓子を貰っちゃいけないなんてないだろ。さぁ、お菓子をよこせ！」
「まぁまぁ落ち着け。歓喜と恐怖が入り混じるこの夜はまだまだ始まったばかりだぜ」
言いながら愉快に笑う南瓜頭は、10月最後の日にふさわしく彩られたサンルームの扉に手を掛けた。
